※上記の画像の絵本については各項目にて紹介させて頂いております。
福音館の月刊絵本はどんな特徴があるの?どんな子にオススメなのかな?
しかけとかあるのかな?幼稚園や保育園を通さなくても購入する方法はあるのかな?どのシリーズも数年分コレクションしているはるが、購読方法と、実際に読んで気づいた福音館書店月刊絵本シリーズ「こどものとも」のレビューをご紹介します。
他の出版社から出ている月刊絵本についてはこちら
→月刊絵本8社比較・絵本の定期購読を安く始めるなら月刊絵本!!

1.福音館書店とは

1952年創立の子供向けの本を出版している会社です。
児童書全般をてがけ、1956年〜ペーパーバック版の月刊絵本「こどものとも」を創刊しています。
それ以後月刊絵本「こどものとも年中向き」から、「かがくのとも」等、物語絵本、科学絵本を手がけています。
誰もが一度は読んだことがある、人気シリーズ「ぐりとぐら」も福音館書店の絵本です。
60年以上も絵本を届けてくれているので、親子3代読みつがれている絵本もあるかもしれませんね。
2.こんな人にオススメ!!

ココがポイント
1.小さい頃から様々な絵画に触れさせたい人
→他の出版社に比べ水彩や油絵、版画、鉛筆画、写真、刺繍、貼り絵など、様々な絵柄の絵本を取り入れています。
絵によって子供の興味の有る無しがはっきりでて、読まないものも出てくるのですが、、、時間が経てば(日によっても)興味を示しだしたりして、その興味の移り変わりが面白いです。
ココがポイント
2.子供と一緒に絵本を楽しみたい人
→どのシリーズにもカタカナに読み仮名がついていません。
こちらはおそらくですが、福音館のホームページより、福音館書店の考える絵本が、大人がこどもに読んであげる「本」だからだと考えられます。
以下福音館書店からの引用になります。
絵本は大人が子どもに読んであげる「本」です。
小さな子どもにとって、自分ひとりで絵本を読むのと、お母さんやお父さんに読んでもらうのとでは、どちらがお話の内容を理解できて楽しいでしょうか? もちろん、お母さんやお父さんに読んでもらうほうが楽しいに決まっています。私たちは、絵本は大人が子どもに読んであげる「本」だという考え方をもって、絵本を子どもたちに届けています。
小さな子どもの読書でいちばん大切なことは、「絵本(本)は楽しいものだ」ということを徹底的に感じることです。もし「絵本(本)は難しくて嫌なものだ」なんて思ってしまったら、子どもは読書から遠ざかってしまいます。まだすらすらとは文が読みとれない小さな子どもに、無理に字を教えて絵本をひとりで読ませることは、子どもを絵本(本)嫌いにさせる一番の方法です。ですから、「字を教える」などということはいったんどこかにおいて、ひたすら一緒に楽しい時間をすごしながら、読み聞かせてあげることに徹してください。
我が子が絵本が大好きなのは、
絵本を通じての楽しい時間を一緒にたくさん作っているからだと思います。
またこれは、一人の親として思うことなのですが、子供が大人になっていくのはあっという間です。
膝の上に乗せて読んであげられるのは子供時代のほんの少しの間です。
子供が「読んで」と言って絵本を持ってきてくれるのはあと何年あるでしょう。
そんな貴重な時間を、平仮名やカタカナを無理に覚えさす時間にするのではなく 、一緒に読むその時間を大切にしてほしい、大切にしていきたいと福音館のホームページを見てあらためて思いました。
3.どんなシリーズがあるの

シリーズ名 | 対象年齢 |
---|---|
こどものとも0.1.2 | 10ヶ月〜2歳 |
こどものとも年少版 | 2歳〜4歳 |
こどものとも年中向き | 4歳〜5歳 |
こどものとも | 5歳〜6歳 |
えほんのいりぐち | 2歳〜3歳 |
こどものともセレクション | 4歳〜6歳 |
ちいさなかがくのとも | 3歳〜5歳 |
かがくのとも | 5歳〜6歳 |
たくさんのふしぎ | 小3以上 |
ちなみに、親向けの月刊誌として「母の友」もあります。
母の友は、絵本作家さんのインタビューや、子育てのヒントが載っている育児書です。
1.こどものとも0.1.2
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年齢:10ヶ月〜2歳 |
製本:ボードブック | |
大きさ:縦20×横19(実測19.5×18.6)厚み7ミリ前後 | |
ページ数:20P | |
仕掛けの有無:無 | |
今年のラインナップ:福音館書店のページへ飛びます |
※画像:書籍名「ついて おいで」(やすえ りえ文)(でくね いく絵)
言葉の響きやリズムを楽しむ、多彩な絵に触れ、感受性を豊かにする絵本
こんなお子さんにおすすめ
- 赤ちゃん〜1歳位のお子さん
- まだ絵本に興味をもっていないお子さん
こどものとも0.1.2は、物語を楽しむというよりも、繰り返される単語やオノマトペから、言葉の響きやリズムを楽しむ絵本になっています。
大体どの本も1分くらいで読めてしまう長さなので、あまり興味のない絵本でもオリジナルなリズムを付けて歌ってあげるとそのまま聞いていたりします^^
こどものとも0.1.2もお気に入りですが、じっと座って聞いていられるようになると、もっと長いお話しをききたくなるのか?我が子は年少版を自ら持ってきてくれたので、1歳2ヶ月頃から年少版も読み聞かせしています。
機嫌があまり良くない時は、さらっと読めるこどものとも0.1.2にリズムを付けて読んであげ、機嫌が良くなってきたら、じっくり楽しめるこどものとも年少版を読んであげるようにしています。
まだ、視力がはっきりしておらず絵本が見えなくても、
お母さん、お父さんの声はしっかりと聞いています。
新生児のうちからでも読み聞かせはできます。
子供が生まれたらこどものとも0.1.2定期購読してみるのはどうでしょうか?
出産祝いやおじいちゃんおばあちゃんからのプレゼントに
2.こどものとも年少版
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年齢:2歳〜4歳 |
製本:ソフトカバー | |
大きさ:縦21×横20(厚み2.5ミリ前後) | |
ページ数:24P | |
仕掛けの有無:無 | |
今年のラインナップ:福音館書店のページへ飛びます |
※画像:書籍名「うさぎさんのたんじょうび」(小川 かなこ作)
※仕掛けについては、約10年分コレクションしているのですが、そのうち一冊にしかなかったので、基本的にはないです。立体的ではなく、めくるとどうなるかというようなものです。
話の展開を予想し物語性を楽しみだす絵本
こんなお子さんにおすすめ
- 少し長く絵本が読める1歳〜2歳前後
こどものとも年少版は、言葉の響きを楽しむ絵本から、単語数が少し増え、話の展開を予想するような物語性を楽しみだす絵本になっています。
話の長さも長くなり、1年間分を測ってみたのですが、大体1分〜2分位、長いもので3分くらいの長さになっていました。
短いものであれば、こどものとも0.1.2と同じくらいのものもあり、1歳でも十分に楽しめる長さになっています。
また、私の個人的にオススメしたいポイントは、
どの月の絵本も安心して読み聞かせができる
です。
安心してってどういうこと?と思われたかもしれないのですが、(主観ですが)
どの絵本もお行儀の悪い描写や、言葉遣いで否定的なものがないのです!!
例えば、「〇〇できて良かったね」という表現と「〇〇するだけで、喜んでもらえてよかったね」だと、後者だと、こんなことで喜んでもらえるなんてよかったね、という否定的なものが含まれてたりするのですが、
こどものとも年少版では(他のシリーズもですが)、このような言葉の響きにマイナスなものが含まれておらず安心して読み聞かせができます。
また、大きさもこどものとも0.1.2の一回り大きくなっただけなので持ちやすく読み聞かせがしやすいのも嬉しいポイントです。
3.こどものとも年中向き
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年齢:4歳〜5歳 |
製本:ソフトカバー | |
大きさ:B5判(厚さ2.2ミリ前後) | |
ページ数:28〜32P | |
仕掛けの有無:無 | |
今年のラインナップ:福音館書店のページへ飛びます |
※画像:書籍名「ビーズくん」(殿内 真帆作)
本格的に物語をたのしむ絵本
こんなお子さんにおすすめ
- 長いお話しが理解できるようになったら
- 怖いお話しが苦手なお子さん(こどものともと比べて)
こどものとも年中向けは、年少版に比べ文字数とページ数もぐっと増え、また、年中向けからサイズが大きくなったことで、より作り込まれた絵の世界観を楽しむことができます。
お話しの長さは、2019年度分を見たところ、大体2分〜4分のものが多く、長いと5分〜6分くらいでした。
年少版に比べると一気にボリュームアップした感じがします。
年少版をよめるからと言って、まだ1歳くらいの子が読める長さではないので、じっくり聞ける様になるのと、ある程度理解できるようになってからの購読がいいようです。
これは主観ですが、年長向けと比べると、お話しが怖くないです。おばけや鬼の出てくるお話しでもユーモラスに描かれている印象です。
4.こどものとも
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年齢:5歳〜6歳 |
製本:ソフトカバー | |
大きさ:B5判(厚さ2.2ミリ前後) | |
ページ数:28〜32P | |
仕掛けの有無:無 | |
今年のラインナップ:福音館書店のページへ飛びます |
※画像:書籍名「こいぬのこたろう」(鍋田 敬子作)
※仕掛けについては、基本的に立体的なものなどはなく、極稀に数年に一度くらいで、めくるとどうみえるかのようなものになっています。
じっくり物語の世界を楽しむ絵本
こんなお子さんにおすすめ
- 小学校入学準備に
- 絵本が好きな小学生のお子さんに
こどものともは、年中向け絵本に比べ、文字数が増え、より細かな設定の物語の世界を楽しめる絵本になっています。
2017年度では、長さとして、大体4分〜5分台のものが多く、2冊だけでしたが、長いものでは7分台のものがありました。
長い文章になれ、小学校入学に備えるような構成となっています。
ちなみに、年度の後半になると長くなるということではないので、5月くらいに長いのがあったり2月ぐらいに短いのがあったり、そこに決まりはないようです。
理想としては小学校入学前に、年少版→年中向け→こどものともと言われるかもしれませんが、絵本が好きで、小学校低学年の2年生くらいまで私自身も読んでいました。
小学生に上がったから止めるではなく、年少版→年中向け→年中向け→こどものとも(1年生)、という様にもう少し購読してもいいのかなぁと思います。
子供のためにもう1年
5.えほんのいりぐち
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年齢:2歳〜3歳 |
製本:ソフトカバー | |
大きさ:縦21×横20(厚み2.5ミリ前後) | |
ページ数:24P | |
仕掛けの有無:無 |
※画像:書籍名「かさ」(松野 正子作)(原田 治絵)
人気の絵本再版シリーズ
えほんのいりぐちは、
こどものとも年少版で人気のあった絵本をハードカバー化したもの等、リクエストの多かった絵本が選ばれ再版されている形になります。
ハードカバーで買うと900+税なので、ソフトカバー版の安価な値段で提供してくれている、家計にとってありがたいシリーズです。
ソフトカバーになったことで、収納場所にも困りません。
本好きですでに多くの本を持っている場合や、年の離れた兄弟がいる場合(数年に一度のサイクルで同じ本が選ばれているようです)、再版なので被ってしまう可能性があります
こちらも我が家では、こどものとも年少版と一緒に、1歳を過ぎた頃から読み聞かせに使用しています。
ちなみに、こどものとも年少版よりも、少しですが紙が上質になり丈夫になっています。
購読はネットではできず、直接こどものとも社(こちらから最寄りのこどものとも社を探してください)にメールか、電話でのお申込みとなります。
2020年度のラインナップはこちら、2020年度えほんのいりぐち・こどものともセレクションラインナップの紹介
6.こどものともセレクション
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年齢:4歳〜6歳 |
製本:ソフトカバー | |
大きさ:B5判(厚さ2.2ミリ前後) | |
ページ数:28〜32P | |
仕掛けの有無:無 |
※画像:書籍名「トマトさん」(田中 清代作)
人気の絵本再版シリーズ
えほんのいりぐちは年少版からでしたが、こどものともセレクションは、
こどものとも年中向けと、こどものともの中から、何度も手元において読んでほしい人気作品を集めたものになります。
こちらもハードカバー化されたものも、ソフトカバー版として安く提供してくれているものになります。
こちらも、本好きですでに多くの本を持っている場合や、年の離れた兄弟がいる場合(数年に一度のサイクルで同じ本が選ばれているようです)、再版なので被ってしまう可能性があります
ちなみに、紙質はこどものとも年中向けやこどものともとかわりません。
購読はネットではできず、直接こどものとも社(こちらから最寄りのこどものとも社を探してください)にメールか、電話でのお申込みとなります。
2020年度のラインナップはこちら、2020年度えほんのいりぐち・こどものともセレクションラインナップの紹介
2021年度のラインナップはこちら、2021年度こどものともセレクション・えほんのいりぐちラインナップ
7.ちいさなかがくのとも
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年齢:3歳〜5歳 |
製本:ソフトカバー | |
大きさ:20×23(厚み2.5ミリ前後) | |
ページ数:24P | |
仕掛けの有無:無 | |
今年のラインナップ:福音館書店のページへ飛びます |
※画像:書籍名「いしがきのすきまに」(かわしま はるこ作)
科学の感性を磨く絵本
こんなお子さんにおすすめ
- 少し長く絵本が読める1歳〜2歳前後
- 科学への興味を持ってもらいたいお子さんに
ちいさなかがくのともは、
子どもたちの日常にある科学へつながる小さな発見を見つけ、その感性を大切に育んでくれるような絵本になっています。
他の出版社と比べ一冊で一つの物語として書かれており、読み聞かせに適した絵本になっています。
長さもさほど長くなく、こどものとも年少版くらいの長さ(1分〜3分くらい)なので、こちらも我が家では、1歳を過ぎた頃から読み聞かせに使用しています。
また、科学絵本では、写真が多く使われ、解説されているのがほとんどのなか、絵で科学を紹介している絵本(極稀に写真のときもありますが)になります。
こどものとも年少版と違い、日常の子どもたちの周りにある話が題材なので、こどものとも年少版よりもちいさなかがくのともの方が、こどもの食いつきはいいです。
科学の芽を育てよう
8.かがくのとも
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年齢:5歳〜6歳 |
製本:ソフトカバー | |
大きさ:25×23(厚み3ミリ前後) | |
ページ数:28P | |
仕掛けの有無:無 | |
今年のラインナップ:福音館書店のページへ飛びます |
※画像:書籍名「すてきなボタンシャツ」(五味太郎作)
不思議を解決していく絵本
こんなお子さんにおすすめ
- 4歳位からのなぜなぜ期に突入したお子さんに
かがくのともは、
ちいさな発見や不思議を、ひとつひとつもう少しだけ深くみていく内容の物語絵本になっています。
内容としてちいさなかがくのともと、かがくのともが連動しているわけではありませんが、
ちいさなかがくのともでは、「これってふしぎだよね?、どうしてなんだろうね。こうなっているね。」という不思議の題材を探し、かがくのともでは、すでに不思議の題材があって、「これふしぎだよね、こうなっているんだよ。」というような、どうしてそうなっているのかということを子供にわかりやすく書いているイメージです。
文字数としては大体こどものとも年中向けくらいです。(3分〜5分)
こちらもちいさなかがくのともと同じく、絵としてかかれ、一冊で一つの物語として描かれているため読み聞かせに最適です。
かがくのともを読んだことにより、より好奇心が刺激されるので、
より興味をもったなら、図鑑で一緒に見てあげる、
知ることの楽しさを一緒に楽しんであげる環境づくりをしてあげましょう!!
9.たくさんのふしぎ
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年齢:小学3年生以上 |
製本:ソフトカバー | |
大きさ:25×19(厚み4ミリ前後) | |
ページ数:32〜40P | |
仕掛けの有無:無 | |
今年のラインナップ:福音館書店のページへ飛びます |
※画像:書籍名「まぼろし色のモンシロチョウ」(小原 嘉明文)(石森 愛彦絵)
大人も楽しめる科学雑誌
それぞれの専門の方が子供向けに書いてくださっているものなので、分かりやすく面白いです。
長さとしては、今年の2,3,6月号しか数えられていないのですが、文字数が4000〜8000字とばらつきがあるため、じっくり読める小学校3年生以上が目安ということなのかもしれません。
まだ子供がこのシリーズを読んでいないので購読しだしたら詳しく追記します。
4.購読方法
〈購読方法〉
- fujisan.co.jpの通販サイトで購入→ fujisanはこちら
- 通っている、保育園、幼稚園経由。
- 直接こどものとも社(こちらから最寄りのこどものとも社を探してください)にメールか、電話でのお申込み。
〈送料〉
fujisanで購入の場合:こどものとも0.1.2のみ150円、他のシリーズは145円が一冊ごとにかかる。
こどものとも社に直接の場合は、本の重さにより送料変動あり。
5.バックナンバーはどうやって買えるの?
在庫があれば以下の方法で購入が可能です。
- 全国(最寄りの)の本屋さんでお取り寄せ
- 最寄りのこどものとも社でお取り寄せ
6.最後に
以上福音館書店の月刊絵本シリーズをまとめてみました。
個人的に、多彩な絵が楽しめ、物語の内容としても安心して読み聞かせができるので、福音館書店がとても好きです。
私がこどものころも、こどものとも愛読者でした。
これを機会にぜひ皆さん、定期購読を始めてみられてはいかがでしょうか。