
子供がお気に入りの絵本を読みすぎて破ってしまった(涙)
そんな方に、今回は絵本の修理(ページの破れ)についてご紹介しようと思います。
絵本の破れ修理の方法は2種類
絵本の破れの修理方法には2種類あります。
- 絵本補修用テープ
- のり
それぞれにメリット・デメリットがあるので簡単にまとめると下の表のようになります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
絵本補修用テープ | 簡単、誰でも出来る、補強できる | 貼った跡が目立つ、数年持てば良い |
のり | 直した跡が目立ちにくい、長期保存向き | めんどくさい、少々技術がいる、補強ではないので同じところが破れたりする。 |
子供の絵本なので、何回も破いてしまったりなど、数年持てば良いくらいなら本補修用テープ、何十年も思い出にとって見返したいのならのりでの修理というところでしょうか。
絶対にセロハンテープでは修理しないようにして下さい!
なぜセロハンテープではだめなのか?





皆さんご存知の通り黄色くなってしまうからです
少しだけ詳しくご説明させていただくと。。。
セロハンテープの粘着剤として使用されているゴムが紫外線などにより劣化し、黄変します。
そして、時間がたつに連れて、接着力が失われ、テープだけが剥がれ粘着剤は紙に残ったまになります。
その粘着剤もどんどんと色が付き茶色に近い色まで変色し、紙の中まで浸透します。
完全に除去するのは、素人ではほぼ不可能な状態になり、よりボロボロな状態になってしまいます。
大切な絵本がよりボロボロな状態になってしまうなんて悲しすぎますよね。
一時的な仮止めなどでは、セロハンテープはとても有用なのですが、数年となると、絵本や本専用のテープで治すのが一番になります。
絵本補修用テープでの修理方法
とても簡単なので説明するまでも無いかもしれませんが、、、
用意するもの


様々なメーカーから本補修用としてテープが発売されております。
- 本補修用テープ
- ハサミ
手順
今回は、絵本だと著作権の問題があるので、こぐま社のこぐまちゃん包装紙を用いて説明しております。


※見本に、図書館でも使用されている社会福祉法人埼玉福祉会のページヘルパー(楽天市場)を用いています。
こちらのページヘルパーは家庭でも使いやすい長さ(5メートル)での販売をしているので使いやすいです。
ちなみに、図書館用品の本補修用テープは多くが50メートル単位です。
テープを破れている部分よりも少し上(私は2-3ミリ上)から貼れる長さにカットします。
幅は色々とあり、1.5〜5センチまでのものが市販されていますがそこはお好みで。
ギザギザのような破れ方なら太いほうが良いとは思いますが、実際にそこまで変な破れ方はしないので、1.5〜2.5センチくらいのものを購入しました。
もしくは太いものを切って使うという手もあります。


破れた面がずれないように気をつけながら、張り合わせて、密着するように上から指でこする。
貼り直しがきかないので慎重に


裏面も同じようにテープを貼ってください。
片面だけだと張り合わせたところがめくれて傷んでしまうので、それを防止するためです。


本補修用テープの使用感についてはこちらの記事をぜひ参考にしてください。
のりでの修理方法
用意するもの


- でんぷんのり
- のりを薄める時に使う小さめの容器
- シールを剥がした台紙など水を通さない紙(クッキングペーパーもOK)
- 小筆or爪楊枝(破れたところにのりを塗れるもの)
- 重し
手順


でんぷんのりを薄めずに使うと、乾いた跡がだま等になり綺麗に修理できないので薄めて使用していきます。
どれくらい薄めるのかということで、修理の本等では、ドレッシング状やポタージュ状と表現されてます。
私はだいたい一対一くらいで薄めて、容器を傾けた時タラーと流れるくらいを目指して薄めたものを使用しています。


破れたページのしたに、のりが付かないようにクッキングペーパー等を敷いてのりを塗り、ずれないように貼り合わせます。
乾燥するまで大体1時間位すれば綺麗に乾燥しています。
のりが他のページにつかないように貼り合わせたところの上下にクッキングペーパー等を挟んでおく。




のりのほうが修理跡が目立たずに綺麗に直せました。
なぜでんぷんのりを使うのか?
でんぷんのりを薄めるのなら元から水糊を使えばいいのでは?と思われるかもしれないのですが、水糊を使った場合、はみ出したところなど、乾いた跡が光って修理した跡が分かりやすくなるため使用はおすすめしません。
(スティックのりも同じくはみ出した跡は光沢がでます。)
でんぷんのりだと、はみ出しても乾いた跡が光らずに直せます。
このため、本の修理にはでんぷんのりを使うことをおすすめします。
まとめ





絵本を破いてしまったらすぐに修理しましょう!
すぐに修理することによって被害の拡大を防止できます。
また、修理してあげたほうが子供が絵本を大切に扱うようになります。
こちらの記事も是非



