今回は、絵本を沢山読んだ証である、絵本の糸綴じ部分が緩んで来てしまった場合の修理方法をご紹介しています。
※ご家庭の絵本を家であるもので修理することを前提にしています。

他の修理の方法に関してはこちらを御覧ください。
絵本の中のページを破いてしまった場合はこちら


絵本の背表紙の上部がめくれてきてしまった場合はこちら
絵本ののどがパカっと開いてしまった場合はこちら


絵本の糸綴じ部分が緩んで開いてきた場合の修理方法


気に入った絵本だと何回も読んでいるので、糸綴じ部分が緩んでくることがあると思います。
そのまま放置していると、ページも外れてきてしまい修理が大変になってしまうので、見つけたら早めに補強を行っていくのが得策です。
修理方法は一言でいうとこちらです。
木工用ボンドで糸綴じ部分を補強する



修理するときのポイント
- 見つけたらすぐに修理
- 糸綴じ部分は強度をもたせたいので、木工用ボンドを薄めて使う。
準備するもの


- 木工用ボンド
- ボンドを薄めるための容器&スプーン(スプーンがあれば混ぜやすい)
- 竹串(背の高い本の場合竹串より長い編み棒などがあると便利)
- 本を挟めるクリップ
- クッキングペーパー(シールを剥がした台紙など、水を通さないつるつるした紙)
手順


木工用ボンドを水で薄めていきます。(必ず薄めてください)
薄める目安は、トローとしてくるくらい。
使用されるボンドにもよりますが、水:木工用ボンド=1:3〜4くらいです。





スプーンで傾けた時に上の写真のようにトローと落ちてきてくれるくらいが目安。
糸綴じが見えているページ部分から塗る




竹串を使って糸綴じ部分に薄めたボンドを塗っていきます。
ページ部分についたら拭き取るようにしてください。
※絵本の材質によっては、少し乾きめのウエットティッシュでふき、その後すぐにティッシュで拭くときれいに取れます。(水分を吸収しやすいものはNGです)



ボンドを塗る量は、少なめかな?くらいがいいです。
写真の量ははみ出しているので多いです。
少ない分には、回数を重ねてあげるだけで対応出来るので、少なめがおすすめです。
糸綴じの裏側にも塗る


糸綴じの裏側部分にも塗っていきます。
このとき背の高い本の場合竹串では届かない事があるので、必要に応じて編み棒などを利用してください。


クッキングペーパーを2つ折にし、折り目部分をはみ出してきたボンドでくっつかないようにページに挟む。
このとき、きれいに添わせて挟まないと、ページがくっつきます。


クリップで止めて、乾くまで待ちます。
大きなしっかりとしたクリップのほうがいいと思うのですが、我が家にないので小さいものを複数使って代用しています。
挟んだあとが気になる場合、フェルトを挟むといい気がします。


ボンドが多い場合結構くっついていたりするので、勢いよく剥がさずゆっくりとクッキングペーパーを剥がします。


修理完成です。


このとき、ボンドが少なすぎて、くっついていない場合は、ステップ1から繰り返してください。
まとめ





修理のポイントはこちら
- 見つけたらすぐに修理。
- 木工用ボンドは必ず薄めて使うこと。
- ボンドの量は気持ち少なめで塗っていく。
糸綴じの場合は、ほっておくとページがバラバラになって大変なのに、初期の段階では比較的簡単に修理ができます。
早めに見つけて修理をしてあげてくださいね。
最後に、今回修理した絵本のご紹介です。
紙版のものはすでに売っておらず、電子版のみの取扱となっているようですが、娘が大好きなシリーズものの絵本です。
図書館などでぜひ借りて読んでみてくださいね。