飛び出したり、開いたりする仕掛け絵本は、楽しくて子供も大好きですよね。
でも、すぐに破れてボロボロになってしまったり、、、
今回は、破れてボロボロになる前に、仕掛け絵本を破れにくくする方法のご紹介です。
いつもお世話になっている図書館で採用されていて、とってもいい!!と思ったので紹介します。
仕掛け絵本を破れにくくする方法
破れやすい場所をあらかじめブックフィルム(ブッカー)で補強するです。
セロハンテープは黄ばむので使わないでくださいね。
ブックフィルム(ブッカー)とは?
粘着剤付きのシールタイプのブックカバーです。
シールタイプなので、ずれること無くピッタリとフィットしてつける事ができます。
ほとんどのブックフィルムには、UVカット加工を施してあり、太陽光や、蛍光灯による黄ばみ、色あせなどの変色を防いでくれます。
ちなみに、図書館の本はブックカバーとしてブックフィルム(ブッカー)が表紙にはってあります。
ブックフィルムは、大きな大判タイプのものと、メーカーによっては、本の表紙や背表紙の補修に使いやすいような、テープタイプのものが売っています。
ロールタイプのもの
ロールタイプのものは主に絵本や本の表紙のカバーに用います。
細いテープライプのもの
本の背表紙の補修や、四隅の角(小口という)の補強に利用します。
ブックフィルムの貼り方
仕掛け絵本の補強には、テープタイプのものを購入しておくと便利です。
※普段、ブックフィルムを貼っていらっしゃる方は、余った切れ端を利用されてもOKです。
めくるタイプ
めくるタイプの仕掛け絵本は、めくる根本の部分から破れてくるので、そこに合わせてフィルムを張ります。
飛び出すタイプ
飛び出すタイプの仕掛け絵本は、図書館では実践されていなかったのですが、接続部分のところが弱いのでそこを中心にフィルムで補強するのが良いと思います。
お子さんのめくり方や、絵本の仕掛けの形によって破れやすそうなところも増えてくるので、それに合わせて補強してあげてくださいね。
なぜブックフィルム(ブッカー)を使うのか?
本補修用のテープなど持っていらっしゃる方は、なぜブックフィルムを使うのか不思議に思われたのではないかと思います。
私も不思議に思い図書館員さんにきいてみたところ、
今まで流れ作業のようにやってて、詳しく考えたことなかった
とのこと。
そこで、ブックフィルムと本補修用テープを比較しながら理由を考えてみることにしました。
ブックフィルムと本補修用テープの比較と考察
まず、ブックフィルムと本補修用テープの性能の比較です。
性能 | ブックフィルム | 本補修用テープ |
---|---|---|
フィルムの厚さ | 厚い(70〜80) | 薄い(25〜50) |
UV加工 | 有り | 無し |
抗菌加工 | 有り(商品による) | 無し |
ブックフィルムの方が、厚みがあり、光による劣化を防ぐUV加工が施してあります。
長期間の黄ばみなどの耐久性を考えると、テープの劣化の原因の一つである紫外線への対策をとっている、ブックフィルムの方が、本補修用テープよりも優れていると考えられます。
(ブックフィルムの商品によっては黄ばまないとかいてあります。)
(本補修用テープが何年くらいで黄ばみが出るのかということは、現在検証中で以下の記事にて記載しています)
⇒絵本補修用テープ~好みに合ったものを使いたい・5種使用感比較~
厚みに関しては、本補修用テープもブックフィルムも簡単に破れる材質ではないので、どちらでも良いのではないかと思います。
ただし、ページの真ん中など、破れたところを補修するのにあたっては、本補修用テープが優れています。
以上より、フィルムを貼ることにより、貼った部分だけテープによる劣化が目立つというようなことが起こりにくい、ブックフィルムを使用しているのではないかという結論に至りました。
他にも、図書館では、本の殆どすべてをブックフィルムでカバーするので、その時に出た切れ端を無駄なく再利用する目的もあるのかもしれません。
テープタイプのブックフィルム
まとめ
仕掛け絵本を幼少期遊び倒したいなら、ブックフィルムで補強するのがおすすめです。
遊ばなくなっても、大切にとっておきたいのなら、何十年後のテープの劣化を考えると、大切に遊んで、できるだけ破らないようにしましょう。
絵本の表紙の汚れ、破れ予防に関してはこちらの記事を参考にしてくださいね。
ブックコートフィルムの比較についてはこちらの記事を参考に
破れにくいボードブックや汚れに強い絵本についてはこちら