絵本の、のどを補強する際に、どの種類のテープを用いるのがいいのか悩まれている方向けに、4種類のテープを比較した記事になります。
- 製本テープ
- 白色テープ(埼玉福祉会の商品)(のど修理におすすめと紹介されている)
- 絵本補修用テープ
- ブッカー(ブックフィルム)
テープの質感などで修理後の絵本のイメージが変わってくるので、今回比較することにしました。
以下の記事を読んでいただいた、最後のテープ補強をどうするか迷われている方に最適です。
破れにくい絵本についてはこちら
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テープの比較
- 製本テープ代表としてニチバンの製本テープ(再生紙)
- のどの修理におすすめされている埼玉福祉会の白色テープ
- 絵本補修用の代表として埼玉福祉会のページヘルパー
- ブッカーの代表として、カット済みの埼玉福祉会の補修用ロールES(ブックコートフィルムES)
上記のテープについて、以下の項目を比較しました。
- 素材&機能
- 質感
- 貼りやすさ
素材&機能比較
商品名 | 素材 | 性能(商品特徴) |
---|---|---|
ニチバンの製本テープ(再生紙) | 再生紙 | 耐摩耗性・耐折性に優れる |
埼玉福祉会の白色テープ | ナイロン | 耐久性に富む |
ページヘルパー | ポリエステル | 変質・変色しない |
補修用ロールES(ブックコートフィルムES) | ポリ塩化ビニール | UV加工 |
今回紹介するテープは、どれも素材が違います。
プラスチック製のテープでは、本を何度も開閉することにより、テープが割れてくることがあるそうです。
(公立図書館修理方法のホームページに記載がありました。)
このため、割れてくるのが嫌な方は、耐折性がある製本テープが良いです。
でも、埼玉福祉会の直営店では、ページヘルパーでも、見返しやのどの補強に使えると紹介されていたので、数年程度であれば気にしなくて良いのかも?
質感の比較
商品名 | 質感 |
---|---|
ニチバンの製本テープ(再生紙) | ざらざらしている・不透明(色々なカラーはある) |
埼玉福祉会の白色テープ | すこしざらっとしている・不透明 |
ページヘルパー | 透明・マットな質感・つるつる |
補修用ロールES(ブックコートフィルムES) | 透明・光沢感あり |
製本テープと白色テープは、貼ってしまうと下の絵を隠してしまいます。
また、製本テープはテープの網目模様が目立つので、絵本の印象が変わる可能性がでてきます。
ただ、ニチバンの製本テープはカラーバリエーションが豊富なので、絵がなく、見返しと同じ色のテープがあればそれを使うと目立ちにくくなります。
絵本補修用テープの場合、マットな質感のものが多く、ブックコートフィルムの場合は、光沢感がどうしてもでてきてしまいます。
また、ブックコートフィルムの場合は、厚さがあるので、修理する紙よりも丈夫になりすぎて、接続部分に負荷がかかり、破れやすくります。
商品名 | 厚さ |
---|---|
ページヘルパー | 25μ |
補修用ロールES(ブックコートフィルムES) | 80μ |
このため、透明テープがいい場合は、ページヘルパーの方が良さそうです。
ちなみに、絵本補修用テープでも、どちらかというとブックコートフィルムに近い、アーランドの強力補修用テープのように光沢感のあるものもあります。(厚さも結構ある)
貼りやすさの比較
商品名 | メモリの有無 | 切れ目の有無 |
---|---|---|
ニチバンの製本テープ(再生紙) | 有り・5ミリ間隔 | 有り |
埼玉福祉会の白色テープ | 無し | 有り |
ページヘルパー | 有り・1センチ間隔 | 無し |
補修用ロールES(ブックコートフィルムES) | 有り・1センチ間隔 | 無し |
製本テープと白色テープには、貼りやすいように切り目が入っています。
切り目が入ることによって、片方をめくり、線に添わせ楽に貼ることができます。
また、メモリがあるテープの方が、横幅をあわせて切りやすいです。
ページヘルパーや、ブックコートフィルムは、もとの用途から、切れ目が入っていませんが、メモリは入っています。
今回紹介したテープたち
ニチバン製本テープ(再生紙)
素材 | 再生紙 |
質感 | 不透明・ザラザラしている |
貼りやすさ | 切り目・5ミリ間隔のメモリ有り |
特徴 | 耐折性・カラーバリエーションが豊富 |
残った製本テープは、小学校に上がった時にノートを教科別に色分けするのにも使えます。
白色テープ
素材 | ナイロン |
質感 | 不透明・すこしざらっとしている |
貼りやすさ | 切り目有り |
ページヘルパー
素材 | ポリエステル |
質感 | 透明・マットな質感・つるつる |
貼りやすさ | メモリ有り |
特徴 | 修理箇所が目立ちにくいので、絵本のページ修理に最適 |
ページヘルパーは一つ買っておくと、目立たず修理でき、便利です。
補修用ロールES
素材 | ポリ塩化ビニール |
質感 | 透明・光沢感あり |
貼りやすさ | メモリ有り |
特徴 | 厚みがあるので、表紙の補強に最適 |
まとめ
- 文字や絵を隠したくない⇒ページヘルパー(マットな質感で修理箇所が目立ちにくい)
- 耐折性が気になる&文字や絵がない⇒ニチバンの製本テープ(再生紙)(修理箇所に合わせた色を買うと◎)
- 耐折性が気になる&テープのザラザラ感がないほうが良い⇒埼玉福祉会の白色テープ
※補修用ロールES(ブックコートフィルム)で、修理した方法をブログで紹介していますが、お好みのものを使ってくださいね。