絵本補修用テープ~5種使用感比較・好みに合ったものを使いたい~

当ページのリンクには広告が含まれています。

本補修用テープとして販売されている商品のうち、家庭で使いやすい量で販売されている4種類

  • フィルムルックス(ミューズ社)のペーパーエイド
  • 社会福祉法人埼玉福祉会(サイフク)のページヘルパー
  • 株式会社アーランドの絵本強力補修テープ
  • コモライフ株式会社の本補修用テープ←発売中止

書類の補修用として使われる3M株式会社のメンディングテープについて、

  • 質感
  • 補強
  • 劣化

について比較しました。

どの本補修用テープを買おうか検討されている方にぜひおすすめの記事となっております。

のりでの修理方法についてはこちらの記事を参考に
破れた絵本の直し方・本補修用テープ&のりでの破れ修理法

もっと気楽に、もっと手軽に絵本の定期購読

タップできる目次

本補修用テープ・セロハンテープの違い

セロハンテープ
  • フィルム部分に植物由来のセロハン、粘着剤に天然のゴムや樹脂を使用。
  • ゴムや樹脂、セロハンが紫外線や熱に弱く、黄変しやすい。

→修理したはずが、セロハン部分がボロボロと剥がれて黄変し、元の状態よりひどい状態になる。

本補修用テープ
  • フィルム部分に、和紙もしくは石油系のポリエステル、ポリエチレン等を使用し、粘着剤としてアクリル系粘着剤を使用しているものがほとんど。

→セロハンテープより劣化しにくく、テープの種類にもよりますが、数年単位で綺麗なまま保存可能

比較する本補修用テープ・メンディングテープの紹介

今回比較するのは以下の5種類(写真)とセロハンテープです。

上段左から、

  • コモライフ株式会社の本補修用テープ
  • フィルムルックス株式会社(ミューズ)のペーパーエイド
  • 社会福祉法人埼玉福祉会(サイフク)のページヘルパー

下段左から、

  • 株式会社アーランドの絵本強力補修テープ
  • 書類の補修用として使われる3M株式会社のメンディングテープ

です。

※ペーパーエイドはフィルムルックス社からミューズ社へ移管しています。

メンディングテープは本補修用ではありませんが、「書類の補修に」とホームページ上で紹介されているのと、100円ショップでも買える手軽さもあるので、紹介しています。

はるママ

メーカーさんに確認したところ粘着力は3年位という回答を頂いたので、それぐらいしか持たない可能性も考えて使われる場合はご使用ください(メンディングテープ)

質感の比較

実際に絵本たちで検討するとわかりやすいのですが、大切にしているものなので、今回はチラシ(絵本の紙質に近いもの)と、文庫本に近い便箋での検証です。

比較としてわかりやすいようにニチバンのセロテープも使用しています。
実際の本の補修では用いないでください。

チラシ(絵本の紙質に近いもの)

写真:チラシにテープを貼ったもの
商品名質感
ページヘルパー(サイフク)マットな質感。
見る角度にもよるが、貼るときに空気をしっかりと抜き馴染ませると、あまり目立たない。
ペーパーエイドマスキングテープに近い質感。
しっかりと紙に馴染ませると、あまり目立たない。
絵本強力補修テープ(アーランド)光沢あり。
セロハンテープよりも光っている感じ。
本の補修テープ(コモライフ)マットな質感ではあるが、ページヘルパーに比べてほんの少し光沢がある感じ。
メンディングテープ(3M)マットな質感。
 セロハンテープ光沢あり。
はるママ

目立ちにくさランキングです(主観)

[st-rank rankno=”1″ bgcolor=”” color=”#000″ bordercolor=”#ccc” radius=”” star=””]ページヘルパー・ペーパーエイド[/st-rank]

[st-rank rankno=”2″ bgcolor=”” color=”#000″ bordercolor=”#ccc” radius=”” star=””]本の補修テープ[/st-rank]

便箋(文庫本の紙質に近いもの)

写真:便箋にテープを貼ったもの。
商品名質感
ページヘルパー(サイフク)マットな質感。
横から見るとほとんど目立たない。
ペーパーエイドマットな質感。
パッと見たところすぐには気づかないほど。
文庫本などの書籍なら一番オススメ。
絵本強力補修テープ(アーランド)光沢あり。
本の補修テープ(コモライフ)マットな質感ではあるが、ページヘルパーに比べてほんの少し光沢がある感じがする。
メンディングテープ(3M)マットな質感。
横から見るとほとんど目立たない。
 セロハンテープ光沢あり。
はるママ

目立ちにくさランキングです(主観)

[st-rank rankno=”1″ bgcolor=”” color=”#000″ bordercolor=”#ccc” radius=”” star=””]ペーパーエイド[/st-rank]

[st-rank rankno=”2″ bgcolor=”” color=”#000″ bordercolor=”#ccc” radius=”” star=””]メンディングテープ[/st-rank]

[st-rank rankno=”3″ bgcolor=”” color=”#000″ bordercolor=”#ccc” radius=”” star=””]ページヘルパー[/st-rank]

補強できるか

補強できるかについては、補修テープを貼った後に、手で破れるかを試しました。

チラシ(絵本の紙質に近いもの)

商品名手で破れたかどうか
ページヘルパー(サイフク)破れない。
ペーパーエイド簡単に破れる。
絵本強力補修テープ(アーランド)破れない。
本の補修テープ(コモライフ)破れない。
メンディングテープ(3M)破れない。
 セロハンテープ破れない。

ペーパーエイドのみ簡単に破ることができました。

こちらはフィルム部分の材質や、厚さによってその丈夫さも変わると思い下の表に調べてまとめました。

各テープのフィルム部分の材質と厚さ

商品名フィルムの材質厚さ
ページヘルパー(サイフク)ポリエステル25ミクロン
ペーパーエイド中性紙
(要するに紙)
23ミクロン
絵本強力補修テープ(アーランド)ポリエチレン150ミクロン
本の補修テープ(コモライフ)オレフィン系樹脂50ミクロン
メンディングテープ(3M)アセテートフィルム58ミクロン
 セロハンテープセロハン

ペーパーエイドのみ紙のフィルムのため、再び破れる可能性があります。

ペーパーエイド以外は簡単には破ることが出来ないので、どれを購入するかは、マット感や直したところを手で触れた時の感触の違いになります。

厚いテープで直せばガッチリと補強はできますが、直した絵本とテープとの硬さが違いすぎると、接続部分に負荷がかかり、引っ張ったときに破れる可能性が高まるのでご注意ください。

耐久性について(黄変するのか)

本補修用テープといえども、何年か経つと黄変してくるのかもしれないと思い、メーカーに問い合わせたり、調べたりしましたが、ペーパーエイドしか、何年くらい持つというものを見つけることが出来ませんでした。

このため、どれくらいで黄変してくるのかを、セロハンテープを含め、以下3つの条件で現在検証中なので、結果がでしだいこちらに報告させていただきます。

もしかしたら、10年単位かもしれませんが、それまで頑張って続けようと思います。

  • 西日の当たる窓にテープを貼り付けた紙を貼り付ける
  • テープを貼った紙を室内の本棚の上においておく、
  • テープを貼った紙を本棚に挟む

ちなみに、メーカーよりペーパーエイドは10年は持つようです。

2020年10月1日に実験を開始

2020年10月1日

途中経過

1,西日の当たる窓にテープを貼り付けた紙を貼り付ける

2020年11月25日(約二か月)

商品名変化(約2ヶ月)
ページヘルパー(サイフク)変化なし
ペーパーエイド変化なし
絵本強力補修テープ(アーランド)変化なし
本の補修テープ(コモライフ)写真では分かりにくいですが、うっすら黄色
メンディングテープ(3M)変化なし
 セロハンテープパリパリとしてきた
2020年11月25日

2021年11月20日(約1年2か月)

商品名変化(約1年2ヶ月)
ページヘルパー(サイフク)変化なし
ペーパーエイド変化なし
絵本強力補修テープ(アーランド)変化なし
本の補修テープ(コモライフ)うっすら黄色
メンディングテープ(3M)変化なし
 セロハンテープパリパリ&黄色に変化
簡単にめくれる状態になった
2021年11月20日結果

2024年2月15日(約3年5か月)

商品名変化(約3年5ヶ月)
ページヘルパー(サイフク)変化なし
ペーパーエイド変化なし
絵本強力補修テープ(アーランド)変化なし
本の補修テープ(コモライフ)うっすら黄色
メンディングテープ(3M)変化なし
 セロハンテープパリパリになり、フィルム部分がすべてめくれ、粘着剤のみ残っている
2024年2月15日結果

2.室内に保存

商品名変化(約3年5ヶ月)
ページヘルパー(サイフク)変化なし
ペーパーエイド変化なし
絵本強力補修テープ(アーランド)変化なし
本の補修テープ(コモライフ)変化なし
メンディングテープ(3M)変化なし
 セロハンテープうっすら黄色
2024年2月2日結果

今回紹介したテープたち

ペーパーエイド(販売元)ミューズ

サイズ幅2センチ×長さ10メートル
価格1000円前後
特徴マスキングテープに近く、目立ちにくい。
紙製のため、再度破れる可能性はある。
備考箱からテープを出すときに両方に同時に引っ張らなければならず、なれるまで手間取る可能性あり。
テープの上から文字が書ける。

ページヘルパー(販売元)社会福祉法人 埼玉福祉会

サイズ幅2.5センチ×長さ5メートル
価格617円(税込み)
特徴マットな質感。
備考他に幅1.5センチ、3.5センチのものもあるが、家庭用の長さ5メートル販売しているのは2,5センチ幅のみ。
基本は50メートルの長さでの販売。
テープの上から文字が書ける(鉛筆だと薄くかける)。
※アマゾン・ヤフーでは少量タイプ取り扱いなし

絵本強力補修テープ(販売元)株式会社アーランド

サイズ幅3センチ×長さ5メートル
価格500円前後
特徴光沢あり。
備考他に幅5センチ×長さ5メートル(600円前後)の製品あり。

メンディングテープ(販売元)スリーエム ジャパン株式会社

サイズ幅1.8センチ×長さ7.6メートル(100均だと)
価格110円(100均で購入の場合)
特徴マットな質感
備考他に幅1.2センチもあり。
テープの上から文字が書ける。

本の補修テープ(販売元)株式会社コモライフ ← 販売中止

サイズ幅3センチ×長さ10メートル
価格530〜750円(楽天とAmazonより)
特徴 樹脂や金属にも使用できる。
テープの上から文字が書ける。

まとめ

あまり本を破ることはないお子さんで、長く本を手元においておくならペーパーエイド

すぐに破ってしまって、ガッチリと補強したいなら絵本強力補修テープ

破ってしまうけれど、再度同じところを破りたくない方は、ページヘルパー

というのでおすすめします。

破れない絵本についてはこちらの記事を参考に
1歳児の絵本は破れないボードブックや破れにくいPP加工絵本がおすすめ!

ブックコートフィルム・ブックフィルムの比較についてはこちらを参考に

ブックフィルム・ブックコートフィルム5種使用感比較・おすすめはどれ?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次